FLYING STYRO KIT改
三菱 零式艦上戦闘機二一型 作製記 三


アンプ取り付け 2007/08/03
機首部にバッテリーホルダーとなる4mmスチレンを斜めに接着。
機首内横面にアンプを両面テープで固定。
今回のアンプはJETI ECO 25スピードコントローラーを使用します。

尾翼作製

今回はラダーを装備しませんのでキットのまま行きます。
水平尾翼を挿入します。この際、水平尾翼の水平と傾きをしっかり確認。尾翼にあるモールドに気をとられるとズレる事があります。位置が決まってから瞬間接着剤をポイント使用で仮固定。固定できたら内面にエポキシ接着剤を塗布ししっかり接着します。
画像はありませんがあとは方向舵のパーツを接着します。

主翼接合 2007/08/04

さて、毎度スタイロへのシワ発生率が高い主翼の取り付けです。
胴体側の接着面に30分硬化型のエポキシ接着剤を多めに塗布しておきます。
主翼前縁を胴体前部に差し込みます。
主翼を寝かせながら後端に持っていきます。ココで取り付けの際に障害となるフィレットのプラパーツをむしって主翼後端に乗せます。
胴体を手でやや押すようにすると少し間口が開くので主翼後端が入りやすくなります。この状態ではめ込んでいきます。
主翼がおさまったら傾きや高低のズレをチェックします。表面にエポキシがはみ出た場合はすみやかにティッシュでふき取ります。
エポキシが硬化し接着できたらさきほどむしったフィレットを瞬着で固定します。

操縦席作製
操縦席後方パーツ、クルシー帰投装置ループアンテナも追加
胴体後部に接着。この時点で塗装しておきました。

今回はキットをそのまま使用しています。
塗装しておいて組み付けは後回し。


オイルクーラーと気化吸気口作製

オイルクーラーはキットのままだと小さいのでスチレンを積層しその上に接着。
あとは形を整えつつ良い感じに。
二一型カウルの特徴、おちょぼ口の気化吸気口。
2mmスチレンでハシゴ状のパーツを作製します。
下面を1mmスチレン2枚ででカバーして、上面はカウルに現物合わせで削ります。
オイルクーラーと気化吸気口をカウルにエポキシで接着。
排気口は不要になったペンのケースをカットしたものです。

塗装

今回、楽しみにしていた塗装工程になります。今のところキットのまま緑零戦なので色彩が変わるココからグッと雰囲気が二一型らしくなるはず! あと気になっていた工作箇所の表面も結果が出てきます。
二一型は色々な搭乗員にまつわる武勇伝も多いし、大戦初期の無敵の名を欲しいままにしていた頃なので色々悩みました。・・・が、単純に真珠湾攻撃 旗艦赤城仕様としました。
さて、零戦二一型の色彩ですが諸説色々・・・昔は単なる灰色だったけど、書籍によっては黄色かかった灰色、ジュラルミン地に防錆塗装が日光で変色、現用飴色なんて言葉も出ますが実際はどんな色彩だったのか?
現在ではもうわからないものをアレコレ考えても仕方ないので、とりあえず書籍等に多い灰緑色にします。
FSK零戦は中島製五二型に塗装済み。そのまま塗装しても下地の緑が浮かんでしまうのでまずはタミヤスプレーAS-12シルバーメタルで塗装し、その上から本来のAS-29灰緑色を塗装していきます。
まずは全体をシルバーメタルで塗装。2回ほど重ね塗りしてようやく下の緑が消えました。さて、この時点で改修箇所の下地に粗さが見えてきてしまった・・・
下地に使用したシルバーメタルがしっかり乾燥したのを確認しいよいよ灰緑色を塗装。ようやく二一型を作製している気分になってきました。
エンジンカウルはタミヤアクリルカラーのセミグロスブラックにブルーを混ぜて塗装。主翼改修表面の粗さは結構消えたけど、カウルはやや粗い・・・ココら辺は今後の課題ですね。
ココでいったん受信機の取り付けを行いました。受信機は毎度のこと搭載後はアクセス不能です。今のうちにしっかりコネクターをさして動作確認。機体への固定も両面テープでしっかりやっておきます。
操縦席パネル面を接着するとこの状態に! さらに上面に照準器のパーツが接着されるので受信機はこの機体が生きている限りこれで見納めです。
操縦席のパーツを全て取り付けました。いつも見慣れている五二型よりもサッパリしてます。
踏みつけ禁止の赤ライン及び部隊マークの赤帯を胴体後部に描いてからスジ入れ作業です。
タミヤエナメル塗料のセミグロスブラックとフラットブラウンを混ぜたものを溶剤でシャバシャバに薄めてスジにそって筆で塗っていきます。
スジ入れ塗料が乾いてから溶剤を含ませたティッシュで力を加減しながらゴシゴシ拭き取ります。
風防もシルバーメタルを2度吹いてから灰緑色を塗装。
そのあとにトップコート半光沢を吹いてからガラス面を接着します。
前部風防の先端に固定用にバルサを追加してあります。

仕上げ 工場出荷
日の丸デカールを貼って、20mm機銃の銃口とピトー管を追加。
ステッカーをPCで作製しプリントアウトしたものを貼りトップコート半光沢を吹き付けて完成となりました。
重量は424g これにバッテリー搭載フライトパワー800mAhで全備重量は498g、フライトパワー1200mAhでは534gとなります。
この二一型はバッテリーを併用できるようにしたのですが800mAhの方が重心もよいので基本800mAhで行くつもりです。

参考文献

酣燈社:精密図面を読む9 日本海軍機編
大日本絵画:エアロ・ディティール7 三菱 零式艦上戦闘機
グリーンアロー出版社:零戦 零式艦上戦闘機
コーエー:ミリタリーコレクション2 日本海軍戦闘機 パート1

発動機交換 2007/08/18

2007年08月14日の試験飛行にて想像以上に燃費が悪すぎると判明。
800mAh搭載で4分でバッテリー残量は7%、3分飛行でようやく安全マージンに治まりますががさすがに短すぎる。あと、もう少し軽くしたい。
ってなわけでモーター変更。2217/20はKV値は低いがトルク型で電力消費が多いのはわかってましたがココまで消費してしまうとは・・・
ま、仕方ないので2212/26のシルバーに交換。ゴールドでなくシルバーなのはゴールドに比べてKV値もトルクも少々たるいから!
画像左はAXI2217/20GL KV値:840rpm/v 重量:69.5g
画像右はAXI2212/20SL KV値:880rpm/v 重量:58g
AXI2212/26SLはAXI2217/20より全長が5mm短いので5mmの航空ベニヤを防火壁に貼り付けかさ上げし装着。
このあとダミーを接着。栄一二型発動機っとなります。
ちなみに零戦五二型搭載のAXI2212/26GLはKV値:920rpm/v 重量:57gとなってます。零戦二一型と零戦五二型と言うより栄一二型と栄二一型で差をつけたいのでシルバーラインにしました。
モーター交換によって重量はバッテリー800mAh搭載の全備重量で498gから485gへと軽量化。あいかわらず場当たりで回り道ですが目指す方には近づいてきました。
これでもう仕様変更はないと思いますので格納庫へ納入。

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