FMS 零式艦上戦闘機五二型 1,100mm用 主脚強化改修作業 |
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思いつき2017/03/11 | |
現時点で主力機であるFMS零戦。 お気に入りではありますが着陸時に主脚が歪みやすい。 私なりにうまく着陸できたな!と思っても歪んでしまい主脚を閉じてみるとひっかかってしまい修正しないと次のFLTに行けない。 私が下手なのはありますがそれにしてもスウィートスポットが狭い・・・。 下手だからこそ回数こなして慣れたいと思ってもいちいち修理となるとモチベーションが削られます。 他の機体で数をこなしてもそれはまた別集計となってしまい、FMS零戦でこなさないと純然な成長ができません。 腕が足りない分、創意工夫で何とか少しは補えないだろうか? |
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伸縮式主脚2017/03/20〜24 |
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固定ネジ4本外しサーボレスリトラクトユニットを取り外し。 | |
主脚交換の際、どこから外してよいのか最初はわかりませんでした。 可動軸中心にロックネジがあり、六角レンチで緩ませて抜く事ができました。 |
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主脚内のシャフト径は3mm、サーボレスリトラクトユニットに固定している箇所がむき出しでここが着陸時の力に負けてしまい曲がります。 ココを強化できたらいいんだけど難しそう・・・他に方法はあるだろうか? |
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以前、飛行場にて大型零戦の主脚を見せてもらった事があり、それにはショックアブソーバーが付いておりました。 1/10サイズにも合う物があるのかなと思いネットで検索しラジコン脚屋さんで試しに購入しました。 長さ的にはあってますが全体的に太くFMS零戦には使用する事ができませんでした。 本来なら前後方向への入力を受け流すのがよいのでしょうが上下方向の動作で多少でも主脚にかかる入力を逃がす事ができれば歪みはなくなるだろうか? とりあえず参考の為バラして研究。真似て作ってみます。 |
スペアとして購入してあった主脚のスペア一式。 上部支柱部を切除しました。 |
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車輪側に4mmのアルミパイプ、機体側に短い4mmアルミパイプを長い5mmの中に入れて接着しシリンダー状にします。 さて、ストロークはどれくらい必要か? バネに力はどれくらい必要か? わからないので手探りです。 |
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車輪側シリンダーを4mmアルミパイプで作りました。 スライドを固定するネジを入れる個所に穴を開けました。 |
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シャフトにシリンダーを通し穴の個所にマーキングします。 | |
切断した車輪側の軸。 マーキングした個所を削りました。 |
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ユニット側にパイプを通します。 先ほども書きましたがシリンダーは5mmパイプの中に短い4mmパイプを通し接着したものです。 閉じた際にサーボレスと干渉する箇所をマーキングしました。 |
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先ほどマーキングした個所を削って平らにしました。 | |
シリンダー内に収納するスプリングは外径4mm、長さ11mm、最大荷重0.64Kgです。 | |
カバー取り付け部を元の主脚パーツから切り取ります。 | |
カバー取り付け部を主脚に取り付けました。 | |
見よう見真似で形にしたものの・・・失敗。 本来6mmほどストロークを得ようと思いましたがシリンダーの溝と縮んだバネの関係で3mmしか可動しません。 あとアルミパイプ同士のシリンダーだとこまかな傷等で食いついてしまい動作が固くなってしまう。 バネの力はもう少し弱くて良い感じ。 |
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失敗とは思いながらもとにかく作業を進めていく。 さて、これは実機では何て名称なのだろう? とりあえず上下シリンダーをつないでいる箇所のパーツです。 |
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シャフトを通し上下を連結してみました。 ただ、こういうのを作ってみても着陸した際にバラバラになってしまうような気がします。 |
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上下動するので一体だった主脚カバーを上下分割しました。 まずは上部カバーを取り付け。 |
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下部カバーも取り付け。 上下が合わさる箇所は若干ズラして取り付けました。 |
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機体に取り付けてみて主脚の開閉やカバーの面位置など各部整合性を確認。開閉動作には問題ナシ・・・ただし・・・。 | |
ほ、細い・・・。 主脚柱の太さの採寸を間違えたのか思い違いをしてたのかヒョロく弱々しい。 相変わらずシリンダーの上下動がスムーズでなく・・・見た目も悪い・・・。 良い事無し!気に入らないどうしよう? 元に戻すか? このままやってみるか? それとも手直しするか? |
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シリンダーサイズアップ2017/03/25〜04/03 | |
FLTできるまで数日ある・・・時間のある内に細い主脚柱を何とかしたい。 全体的にシリンダーの径を太くします。 車輪側にある4mmパイプにさらに5mmと6mmパイプをかぶせて接着固定。 |
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主脚柱上部は4mmと5mmを合わせたものから更に6mmアルミパイプをかぶせシリンダー部は7mmステンレスパイプを使用しました。 | |
新主脚パーツ一式 スプリングは外径6mm、長さ23mm、最大荷重0.49Kgに変更しました。 |
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アルミに比べてステンレスは何となく高級感があっていいな〜! まぁ、見た目より平滑さと強度で採用したんだけど・・・。 でも・・・、こうやって見るとやはり下もステンレスにしたかったな〜。 いやいや、見た目に走ってしまってはいかん。 まずは着陸時に歪まない事が大切なんだ! シャフトのピカピカより腕をピカピカに磨く方が最重要課題なんだ! ってなわけでコレがうまく機能するかもわかりませんが精進に励みます。 |
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3月12日 試験飛行 結果、歪んでしまいました。 ストロークが足りないのか?強度が不足しているのか? ほとんど効果なくガッカリ・・・。 |
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伸縮式主脚 ステンレス化 2017/04/01〜03 | |
先日の試験飛行を経て更なる改良に励みます。 部材にシリンダーにアルミがあると可動がスムーズでなくなる。 強度もステンレスの方が遥かに強い。 ってなわけで今回はオールステンレスでやってみます。 |
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基本的な作りは前回同様です。 ただアルミとは段違いに硬いので加工が大変です。 |
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バイスで固定し電動ドリルで穿孔します。 | |
アルミと違いタップをたてないとネジが入りません。 | |
車輪側シリンダー。 | |
ユニット側シリンダー。 4mm、5mm、6mmパイプを重ねて接着し仮固定。 |
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ユニット側のシリンダー外側。 今回は溝を長くしストロークを増やそうと思いましたがサイズ的な制約で思った程できませんでした。 |
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上部主脚柱の裏側に穿孔しタップ切りしネジで重ねパイプを固定します。 | |
これで上下ともステンレスとなり見た目の質感はかなりアップ! 上下動作もスムーズに! ただストローク量含め機能的にこれで十分なのか不明です。 着陸後の状況から見て本来は上下の入力に対応するより前後の入力に対応すべきだと思う。 |
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5月28日 試験飛行 着陸時、主脚の上下動によりいくらか入力を拡散し歪みがなくなってくれれば!っと思っていましたがやはり効果なく・・・労力に見合う結果が全くでません。 やはり根本的に考え方が間違っている。 間違った方向でいくら労力を投入しても成果が出ないのは当然! という事で違うアプローチへ切り替えます。 |
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主脚マウント部強化 2017/06/13〜15 | |
今回、主脚改修を始めてから入力を上下ではなく前後に逃がす方が効果は高いと思いつつも手立てが思いつきません。 この手のサイズで引き込み可能な前後ダンパー付き主脚はネットで探しても見当たらず・・・自作も難しい・・・。 となると副作用があるかもしれませんがもう一個の手を使おう。 |
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赤矢印、主脚とサーボレスを繋いでいる隙間・・・ここが弱い。 ここを詰めてしまうと開閉の動作に干渉してしまう。試しに隙間0で主脚収納せず離着陸してみましたがそれでも曲げてしまう。 では、この3mmシャフト部分を4mmに強化したら効果は出るだろうか? |
改めて用意してあったスペアの主脚一式。 | |
まずは適当な長さにカットした4mmステンレスパイプの先端部分をそれらしくノコギリ状にします。 | |
ホールソーもどき 先ほど作ったパイプをリューターに差し込んでホールソーのようにしてみました。 |
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3mmシャフトに通し少しづつシャフト周囲の樹脂を削っていきました。 あまり回転を早めたり押しが強いと熱が発生し樹脂が柔らかくなり最悪に場合変形してしまうのでドキドキ。 本来はもう少し先まで4mmシャフトを通すつもりでいましたがこれ以上は進む事ができませんでした。 連結部として通すパイプを用意。 差し込んでネジ止めする箇所を削ってあります。 |
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主脚の元ある3mmシャフトに4mmパイプを通し接着固定しました。 | |
パイプが見えている上面にエポマイクロバルーンを塗布し成型しました。 | |
サーボレスリトラクトユニット 当然のことながらサーボユニットの差し込み穴も4mmにしなければなりません。 |
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リトラクトユニット内部 いまや当たり前の装備となりました。昔に比べて信頼性もかなりあがったような感じがします。 |
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小さい部品の集合なのでそっと丁寧に。 サーボレスユニットをいったん分解し可動部コアを取り出します。 このバラし作業は主脚修理の度にやっていたのでかなり早くバラせるようになりました。 |
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会社の電動ドリルでサクっと4mm化してきました。 我が家にもボール盤が欲しい今日この頃・・・。 コアの作りから見て4mm以上に太くする事は無理そうです。 これを再びサーボレスユニットに戻し組み立てました。 |
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どうでもよい事ではありますが・・・。 ステンレス製だった脚柱の雰囲気が忘れられない・・・。 一旦、タイヤとカバーを外し、気休めに脚柱にアルミテープを貼ってみました。 |
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タイヤと主脚カバーを取り付け。 細かい指摘をすれば実機とは若干デザインが違うのですが許容できる範囲にあります。 |
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今回はリトラクトユニット丸ごと交換。 はて?配線等はどういう形で収まっているのかな・・・! 主翼下面に軽めに接着した蓋があったのでめくってみました。 この中にサーボの配線が隠されております。 |
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リトラクトユニットと配線を収め、蓋の箇所を両面テープで留めました。 | |
新主脚取り付け完了! これでも主脚が曲がるようだと・・・さて?どうしましょ! 逆に根元を強化した事により他箇所にしわ寄せが発生する可能性もあります。 |
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2017/09/28〜11/05 計10FLTにて離着陸における主脚の歪みは発生せず、他箇所に不具合を来す事もありませんでした。 この結果をもって成功とし改修作業を終了とします。 |
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