HYPERION
HAYATE 25e 作製記 参

胴体作製 2024/06/23~08/11
  翼端・補助翼 改修 2024/07/07~15
水平尾翼は板状です。胴体はグラスファイバー製でなかなかの良い作り、主翼はそこそこの作り、垂直尾翼とラダーも胴体に付随し良い感じに造形されているのに全体的に見てココだけチープに感じます。

重心から離れた後方をゴチャゴチャ加工するのは憚られますがこのままってわけにはまいりません。
翼断面形状

元の厚みがあるので図面通りってわけにはいきませんがそれらしく。
おおよそのバランスは実機の縮尺に近いです。
主翼と違ってあまりディフォルメは入っておらず、形さえ整えればまずまずってとこかな!
フィルムを剥がすと3mm厚のバルサ骨組みが出てきました。
この後の作業に際して尾部をしっかりさせないといけないので以前削り取った垂直尾翼のバルサを復元しました。
水平尾翼確認

説明書には特に記載はなかったのですが知恵の輪のような感じで差し込まなければなりません。

フィルムが貼ってあった場合こすれて無事にすまないように思います。
基本の状態を確認

昇降舵の左右は連動は細いバルサで繋がっています・・・見た目不安。
昇降舵の左右連結部をカットしました。かわりにピアノ線を差し込みますのでその箇所にバルサを追加しました。
左右の昇降舵は2mmのピアノ線で繋ぎます。今はまだ仮止めです。
昇降舵の翼端側前方にバルサを追加接着しました。
骨組みを2mmバルサを両面に瞬間接着剤で固定しました。
横から見て楔状に削ってから羽布張りモールドを入れました。

やや厚ぼったいように思いますが主翼を基準にするとこれくらいかと!
水平尾翼のベースを胴体に接着固定、それから上下両面に3mmバルサを接着しました。
翼断面形状を意識しながら、胴体から先に向かうに従って薄く削っていきました・・・まぁ、こんなもんだろう!って感じ。
昇降舵と胴体の間の隙間が気になる。
本来ならフィレットがあるんだな!
図面を見ながら何となくでバルサで形を合わせました。
胴体との面構成が切り立っているので木工パテでフィレットを成形します。
見た目の変化はわずかなモノですが存在があるとないのでは大違いです。
主翼同様にアルミテープを貼るため密着性を良くするためにウレタンニスを塗り、乾燥後サンドペーパーで磨きました。
アルミテープを貼ってできあがり!

重心から離れた後部なので欲望を抑えようと思いつつも結局は気が済むまで行ってしまった・・・。

  美脚追求 2024/07/16~08/01
以前もう少し何とか!と思いながら作業を打ち切った尾脚の引き込みですが諸々作業を進めながら思いついた事を施しました。

まず、前回まだ気に入らなかった事・・・
①閉じた時に面に段差が生じること
②展開時にカバーが開きすぎること
③あれから追加で尾脚展開時にバネの反力の影響か勢いがつきパっかーんって感じがいただけない。

カバー全開の光景と相まって何というか・・・はしたない?色気がない? 女の足と一緒であけすけにパカンと開かれると何となく醒めます。
焦らしと恥じらいの中でゆっくり開いていくのが理想。
さて、与太話もそこそこに・・・パカンはバネをストレートで使用しているのでその抵抗力が一気に解放されるからだと思います。

とりあえずスプリングの力が多少逃げてくれるような仕組みを何とか考えなければ・・・。

バネを弱くすると開くは良いがカバーが閉じきらない。上画像のように2本繋げると力的には丁度良くなりますが安定しない。
カバーの開きが少なくなると次閉じるときに車輪が挟まってしまう。

スプリングにて色々な長さや形状、繋ぎを試してある程度形が見えてきたので調整していきます。
尾輪変更

左が今まで装備していたモノで右がFMS零戦1,100mmのモノです。当初使う予定で見つからず・・・数日後に在庫整理していたら見つけました。この際に交換してしまいます。ちなみに実機図面とのサイズ感は以前のモノはやや大きく、FMS零戦のモノはやや小さいってとこです。
薄くて一回り小さい、やはり当初思った通りで丁度いい一品です。
肝心のスプリングはベースを細く弱いものに変更します。

利用したモノはWAVEのA-SPRING
本来はプラモにおいて動力パイプの再現等に使うようです。
とりあえず曲げます。
何mmで曲げているのかは測っておりません。感覚重視の現物合わせです。
反対側をカットし引っ掛ける輪を作ります。
色々試してようやく行き着いた形状・・・知恵のある方だったらもっと良い案があるのかも?
フックに引っ掛けました。
この位置で瞬間接着剤で点付けしてます。ちなみにフックは以前はバルサブロックの上に付けていましたがカバーに直接ネジ込んでから接着してあります。
狭い箇所で作業がやりづらいので基部のある箇所をカットしメンテナンスハッチを作りました。
まずはネジ止め用の木材を接着。
カットし外してあった箇所をネジ止めしました。
これで多少の事はメンテナンスもできそうです。

これらの改修で以前より理想に近い開閉動作となりました
 240801 Hyperion Ki84 25e用 尾輪引込み 調整後動作試験

  モーター取り付け 2024/08/05~07
キット付属のモーターマウント

当時あったハイペリオン製のモーター Z3025-08 に適しており、マウント内部に固定し中央の穴からモーター軸を出すタイプのようです。
さて、Z3025-08・・・約15年も前のものなので同規格のものを含めてネットで探してみましたが見つからずわからずじまい。

このモーターマウントは使用せず既存のモーターをバックマウントできるものを自作した方が早いと判断しました。
自作モーターマウント バラ状態

キット付属をお手本に作ります。バックマウント仕様なので全長は短かくなります。
モーターマウント完成

バラ部品が綺麗に組めると嬉しいものです。
キット付属 モーターマウント固定ネジ

締めると防火壁裏面に爪が食い込むワッシャーですがかなり粉を吹いてます。今となると中古屋でもヤフオクでも市場にあるものは長期在庫品ばかりで様々な材質の劣化はやむをえません。
爪ワッシャーが粉を吹いたままだとなかなか食い込んでくれないのでかなり磨く事になりました。
今回、ハ45を担うのは!

KD 30-25XL 830KV ブラシレスモーター

サイズ感 と Kv値・・・何となく所有しているラインナップに近くパワー感が想像しやすい、あとシャフト径とプロペラマウントが付属スピナーに合うのでコレにしました。

ハ45 2,000馬力の雰囲気が出るとありがたい。
モーターを取り付けました。

サイドおよびダウンのスラストは間にワッシャーをかませて生み出します。
プロペラはFMSのムスタングのモノを流用します。
ブレード形状とサイズ感が市場にあるものではまぁいい感じかと!
海外からお取り寄せ中なのでとりあえず雷電用にストックしていたもので合わせていきます。

スピナーは付属のアルミ製のものが形的にベストだったので利用します。
スピナーは2ブレード用なので4ブレードに合わせて加工します。
綺麗な状態のモノにメスを入れるのはためらいますがスケールモデルとして重要なので避けられません。
マーキングしてリューターで削っていきます。

既存のカットラインとできるだけ違和感なく・・・。
スピナーを加工し4ブレードペラと共に取り付けられるようになったのですがペラ廻りに隙間が大きくスカスカ状態なのが気にいらない。
隙間埋めにハブをバルサで試作、雰囲気見て良さそうなら後で本格的に作ります。
試作ハブを挟んでプロペラを固定。
スピナーカバーを取り付けました。
スカスカ解消!
完璧に綺麗な状態になるわけではないがあった方が断然良い感じです。

これはとりあえず確認用、本仕様は材質など考えているものがあるので後ほど作ります。

  ダミーエンジン ハ45作製追加 2024/08/09
空冷エンジン機ならば定番メニューであるダミーエンジンを作製していきます。

ウレタンキャストを準備!
以前もFMS零戦用の栄二一型 14気筒を作っていますが今回のハ45(海軍名:誉)は18気筒です。
シリンダーの型取りは以前の栄二一型のものをそのまま使用します。
実物の栄二一型とハ45は直径は3cmしか違わないようなのでそんなに違和感はないだろう。
さて、ウレタンキャストで作ると重量がかさみますが大戦機の場合は最後には機首にそれなりのバラストを積むので良いのではないでしょうか。
一度に少量しか使わないので・・・。
A液とB液をそれぞれのスポイトで同じ分量を取って合わせ用の皿で混ぜ合わせをします。
まずは型に離型剤
ついつい忘れがちなので一回作るごとにあらかじめ離型剤を塗布しておきます。

忘れると型に張り付き最悪の場合、型が千切れて使い物にならなくなります。
30秒ほどよく攪拌せよ!と説明書にありました。
混ぜ始めた時は乳白色になります。
攪拌が進むと乳白色だったものが透明に戻っていきます。
これでOK!
私なりの目安です。
混ぜた液を型に流し込みました。
1分程経つと・・・

中央から白色に変化し硬化が始まります。
本来は硬化まで2時間放置・・・とありますが一個作る度にそんなに待っていられない。

このサイズなら3分も経てばしっかりと固くなるので型から外しても問題ありません。

3分待っている間に攪拌用に使った皿に残ったウレタンキャスト液を掃除し次のシリンダーへ準備をします。
3分経過・・・
取り外した後はこのまま放置してあればいずれは完全に硬化します。

さて、これをあと17回繰り返す・・・。
ハ45 シリンダー 一式

1個あたり約5分として全部で90分!
途中から無心で作業していましたので意外に早く終わった感じ。
発動機のベース

2mmベニヤにバルサの輪を貼ったもの。
これにシリンダーを接着していきます。
後列9気筒の接着完了

隙間にかさ上げのバルサを接着し、その上に前方の9気筒を接着します。
前列の9気筒を接着しこれで空冷複列式18気筒
横から見るとこんな感じ。
映画のセットのようですが正面からそれっぽく見えたらそれでいい。
以前、ハウジングの部品を作るのにレッドブルの250mlボトルがちょうど良かったのでコンビニやドラッグストアを探し回ったのですがありません。

いつの間にかストレート缶に変更になってしまったようです。

他にも同じようなボトルの商品がないかと探しましたが使えそうなものはなく・・・ヤフオクを漁っていたらコレが出てきたので落札しました。
ご当地コカ・コーラ(中身ナシ)

クロネコヤマトの配達員さんもよもや空き缶を運んでいるとは思うまい。

これは奈良県限定のようです。
こういう品ってレアものなの?
マニアには許せない光景かもわかりませんが必要な個所だけカットしてハ45に接着しました。

一個目でうまく行けた・・・あとボトルは3個余っている・・・まだ3機分はあるって事か!
大切に取っておこう。

補器類作製時の写真はありませんが・・・見た通りでバルサの端材から適当にそれらしくです。
プッシュロッドにプラグコードを付けて塗装しハ45-21完成!
機首への固定のために8mmバルサ角柱の足を接着固定。
この足をモーターマウントに差し込んでネジ止めします。
ハ45を取り付けてみました。
モーターをバックマウントに変更していたのでダミーエンジンを搭載するにはかえって都合が良かったです。

これにてハ45の作業完了です。

  機器搭載・エンジンカウル修正 2024/08/10
この機体・・・どこからどのようにバッテリーを積むのだろう?
上面に開口部はない!
主翼を外せば中にアクセスできますがいちいちそんな面倒な事すんの?
色々と疑問に思いながら先達の知恵はないものかとネットの海に漕ぎ出したわけですがハイペリオン疾風を色々なワードで検索しても現在過去のオークション履歴がほとんどで作製記事みたいなものはなかなか見つからない。
数件あるにはありましたがそれらには上部ハッチと斜めのバッテリートレイがありました。
サイズ的には25eだと思うのですがもしかして40サイズなの?
私のとは内部の構造が違うような・・・同じ製品でも前期後期で作りが違ったりするのかな?
とりあえず違うものはしょうがない!

わかったからといって所有しているものを何とかするしかありません。
風防を仮にのせてどこを開口するか考え中~・・・。

風防は経年劣化の影響で一部で材質の柔軟性がなくなっておりカットのハサミを進めるとあらぬ方向に亀裂が入ったため細部はリューターで削っていきました。

操縦席は取扱い説明書ではネジ止めとなっていますがここを開口してのバッテリー搭載はさすがに無理です。
ネットで見たハッチ付きを参考に操縦席前をパネルラインに沿って開口するのが一番自然でラインを崩さない。

リューターでカットしていくので目印と余計なところを切らないのを兼ねてマスキングテープを貼りました。
少しずつ切り込んでいきます。途中ベニヤの胴枠がありますので隙間から板ノコを差し込み、余計なところを切らないよう慎重に進めました。
胴枠があったところは少々苦労しましたが無事に切り取る事ができました。
裏側から昇降舵・方向舵のサーボ

翼接合面からアクセスしネジ止めしました。基本的な機器類はここから搭載となります。
両サーボが配置されるのは操縦席の真下です。これでは操縦席部を切り開いて内部の作り込みはできませんね。

ただ、今回は当初予定していたの重量1,800gを越える事は決定的なので重心から後方にある操縦席内部の作り込みは諦めていました。
バッテリー搭載を本格的に考える時に加工の要アリ!です。
ハッチ開口部の周囲内部に1mmバルサを接着しました。
操縦席前方下にジャイロを載せる予定なので1mmベニヤを接着しました。
ハッチの切断面に触れると痛いし後に痒くなるので切断面に瞬間接着剤を薄く塗布し硬化剤をかけてガード。

直に触れるよりはマシになると思います。
機首カバー前方に固定用のハッチロックラッチを取り付けました。
後方は操縦席前部にひっかかるようバルサブロックを接着しました。
機首カバー取り付け

パネルラインを損なうことなくピッタリ収まって良い感じです。
一旦、エンジンカウルを含めて全体的なプロポーションを確認しておきたいので修正を行ないます。
気化器空気取り入れ口
グラスファイバーでココを再現を目指すとは!
たた努力は感じますが太いいあんせんスリットが分厚いです。
吸気口の造形を全カット、サイドにバルサの端材を接着しました。
下面を2mmバルサ、中央スリットは1mmバルサで空気取り込み口を造形しました。
エンジンカウルフラップ修正
このモデルは排気管の形状から増加試作機と思うのですが作りたいモノは量産型なのでそれに合わせて形を整えます。

不足している箇所はバルサ端材を接着しその上からタミヤのポリエステルパテでカバー。

ズレている筋彫りにもパテを塗布し消します。
量産型のカウルフラップ
図面からサイズを割り出したカウルフラップサイズを貼りました。これに合わせてカットします。

また必要となるスジ掘りも追加します。
胴体に取り付けてみました。次はカウルフラップ開口部に合わせて排気管を取り付けていきます。
排気管を作っていきます。
細い物は5mmアルミパイプ、太い物は8mmアルミパイプをそれぞれカットしペンチで曲げながらつぶしてそれらしくしております。
2本や4本はあらかじめバルサブロックにまとめて接着しそれから胴体に接着しています。
さて、どうするバッテリー搭載方法。この位置だと重心的に後で機首にとんでもない量のバラストを載せる事になるのでもっと前に搭載したい。

ネットで見た物を参考に斜めのバッテリートレイを取り付けます。
元にあった板をカットしモーターマウント内部まで続く斜め板を取り付けてバッテリートレイとします。
バッテリー搭載
搭載は少しタイトになりましたがこれでバッテリーを最大限前方にでき重心的にも助かるはずです。
ESCもバラスト軽減のためできるだけ前方に配置!
ついでに下部の空気取り入れ口からの風も冷却にはなると思う。
受信機は主翼接合部から取り付け!

これもできるだけ前方に取り付けたいところですが配線の関係でここしか設置場所はありません。

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