FMS改
三菱 零式艦上戦闘機五二型 21214號 作製記 参

2021/12/10
作製作業からこの記事編集まで時間が経ってますので当時を思い出しながらまとめています。
あまり参考になる事もありませんが私自身への備忘録として残しておきます。
実際には何度か作り直したり、細かい試作を繰り返した事もありましたがそれらはカットし大筋だけにしてあります。
また、色々な作業を同時並行で進めていたので各項目によって時系列が前後している個所があります。

塗装作業 2021/02/18~20
2020年10月頃からBf109E、Fw190、零戦五二型1,100mmと機体をエアブラシで塗装する事に凝っております。
ドイツ機は迷彩から必然ですが零戦はついで・・・。
とにかく今もエアブラシでの表現手法に凝っているので今回もそうします。
今までエアー源をスプレー缶で賄っておりましたがその場合、連続作業をしていると缶が冷えていき吐出力が徐々に落ちる。缶をローテーションして何とかやりくりしますが交換の都度感覚が変わるので作業開始から終了までの安定性に難ありです。

そこで!タミヤ スプレーワーク コンプレッサー アドバンスを導入!
技量不足を道具のせいにしてはいけないとは思いますが下手な者ほど良い道具を使った方が上手く行く事があるのもまた真実でアリマス!

セット内容はコンプレッサー本体とホースとACアダプターです。
エアーブラシガンは以前から使用しているものです。
さっそく風防で練習がてらやってみました。
まぁ、これくらいのサイズではメリットはさして感じませんが吐出量等の感覚を掴むには良い練習です。
ではいよいよ塗装・・・の前に。
ルレットでコロコロっとリベットもどきをやっておきました。
当初予定に入れていませんでしたがエンジンカウルにやってしまったので機体にも施さないとおかしい。
実機図見ながらそこそこ忠実に・・・厳密には違う個所がございます。
機体下側にもリベット施し!
主脚カバーがのっぺらぼうだったのでモールドを追加しました。
機体下面はそれほど風合いも関係なかろうと思いタミヤ エアモデルスプレーAS-2明灰白色で塗装しました。
主翼上面と胴体の日の丸の個所に下地として白をエアブラシしました。
日の丸個所をマスキング。
ズレてましたがギリギリセーフな個所です。
以前、零戦五二型1,100mmでの日の丸作業で赤丸と縁取りの塗分けに苦労しましたが今回はあらかじめ赤丸と縁取りでカットし上面のマスキングテープで一体にしてあります。
エアブラシで上面の暗緑色を塗装。
これまた前回の零戦五二型1,100mmにおいてXF-70暗緑色2のみだとAS-21暗緑色2に比べ明るい色調になってしまったので今回はXF-70暗緑色2を2に対してXF-11暗緑色を1ブレンドしました。結果的にはAS-21暗緑色2に近くなったと思います。
パネルごとに塗っていくような感じでベタではなく若干ムラがあるようにエアブラシを行いました。
我ながら良い風合いだ♪コンプレッサーを買ってよかった♬
日の丸は赤の個所のみマスキングを剥がし、別の個所に塗料がかからないようマスキングテープで花にしました。
上手な人ならこんな事しなくていいのかな!
こちらもパネルに沿うように若干ムラ気味でエアブラシです。
赤が乾燥したところで縁取りのマスキングを剥がしました。
フラップ上面の赤いラインや見方識別の黄帯、エンジンカウルの青みかかった黒と言った基本塗装はこれで完了!

通常であればこの後は墨入れとなるのですがこのキットのモールドは太く深いのでこのままの方が良いと思いました。
充分にパネルラインがアピールしてくるしこれで墨入れしたらくどくなると思います。

プロペラ取り付け 2021/02/21
キットに付属していたものと何かしらあった場合の予備として購入したものの2セットあります。
欲しい時に在庫切れは痛いのでいつも予備を持っています。
あら、スピナーに穴があいているじゃない・・・前にもありましたっけ?
予備にも穴があるからこれが今の標準なのでしょう。
こちらは9年前に予備として持っていたものです。
予備として購入したものの機体は失われ日の目を見る事はなく在庫の棚に眠っていたのを起こしました。
以前のものは穴がありません。ネジ穴以外は同一でこのまま使用できる!
スケール志向として完全に右を選択します。
旧式は締めこむだけなのでやはりFLT中に外れるんでしょうね・・・って他人事みたいに言っていますが私も2、3FLT目の着陸間際に外れた事がありました。
それからはネジロック剤を一滴塗布したように思います。
そんなわけで塗装を施し旧型スピナーを装着。
ペラを装備してから思う・・・エンジンからペラへのラインがちょっとしょぼいかな?
実物を眺めていると写真で見る以上に違和感を感じました。
大きなスピナーでハウジングの有無はさして気にならないだろうと省略していましたが追加する事にします。
RED BULL 翼を授ける!
飛行機とは相性の良いキャッチコピー♪何かしらご利益がありそう♬
使用するかはわかりませんでしたが首の部分がハウジングに使えそうと思い購入してあったものです。
必要なのは首の部分だけ。
こうなる前に中身は美味しくいただきました。
必要なのはたったコレだけ・・・です。
ダミーエンジンがもっと奥に収まっていればもう少し長くハウジングらしくなったと思います。
ハウジングをダミーエンジンに接着しました。
カウルとペラを再度取り付けこのようになりました。

工場出荷 2021/02/22
全幅:1,320mm 全長:1,085mm 翼面積:28.58d㎡
長々とした作業の割にできあがりはいつもの五二型なので新鮮さはありませんね。
違いはいつもより大きいため部屋の中では写真が撮りづらく玄関前で撮影しました。
機体重量:2,270g 全備重量:2,550g
以前、零戦二二型の全備重量は2,003gでした。
今回、色々と詰め込んだのもあって重くなりました。
正直、いつものラインナップよりも大きい機体なので重量の相場がわかりません。
翼面荷重:89.22g/d㎡
重いのか?・・・これもまた相場がよくわかりませんが機体重量と合わせて参考として閲覧した京商サイトにある50クラス ワーバードシーリーズの機体データの数値と似たようなものなので何となく安心。
雷電1号機よりもサイズが大きく翼面荷重は低いので飛ばない事もないだろう・・・と思う。

栄発動機 2021/04/05~07
今回エンジンサウンドシステムのESS Airを搭載してますが零戦に搭載されている栄の音源はなく仕方ナシと思い代わりにF4Fのエンジン音を利用していました。
無い物は仕方ない・・・と思い妥協していたのですが・・・あったんです。

ネットの世界を見回していたらありました。
アメリカのMotionRCに注文したのは3月の初旬でした。
なぜか米国と日本の間を行ったり来たり・・・アメリカ人の仕事の質を思い知りました。
とにかく1ヶ月後に我が家に到着。
MrRcSound ASPIRE

エンジンサウンドシステムとオプションのWWⅡパックとなっております。
あらかじめサイズはわかっておりましたが実物を見ると意外に大きい感じ。

セット内容はサウンドシステム本体とトランスデューサ式スピーカーと固定用のマジックテープ。
そしてもう一方の箱も開梱!

こちらはWWⅡサウンドパックとなり零戦のエンジン音はこちらに収録されております。
物としてはMicroSDなのでこれが2,500円!?と割高に思いましたが栄の音源の価値と思えば安いものです!
サウンドシステム本体にMicroSDが取り付けてありこれをWWⅡのものに交換します。

元のMicroSDに収録されている音源は
Lycoming、Merlin、Continental、Double Wasp、Wright Cyclone、
DB601、Wasp Jr.、Jet のようです。
サーボのコネクタピンが4箇所あり左から一番目がエンジン音で2番目がGUN、3番目がBombで4番目がまたGUNとなっています。
スピーカーは標準1個ですがもう1つ追加できます。
スピーカーのコネクターの間にLED用のコネクタピンがあり機銃音と同調するようです。
青いスイッチを1回押ごとにエンジン音を変更し選択する事ができます。
WWⅡサウンドパックでは
Allison、BMW801、Bristol Centaurus、Wasp R-1340、Merlin

Double Wasp、Zero

が収録されており選択すると音声で教えてくれます。
画像では見えませんが右側面に音量ボリュームがあります。
スピーカーを接続しよう・・・と思ったのですがコネクターがささる気がしない・・・どう見てもサイズが合いません。
本体は2.5mmピッチでスピーカーは1.5mmピッチ・・・
彼の国の方々はこういうのを何も思わずOh!!!Yeahhh!!!で済ませられるのだろうか・・・。
わかりません。
とりあえずスピーカーのコネクターを2.5mmピッチに変更。
機体組み付け前に動作確認はできました。
ASPIREで機銃の発光と発射音も制御できる事がわかったので5A BECとESS-AIR、機銃音・発光のパーツを撤去しました。
BECなど一部機材と配線が減ったので幾分かはすっきり。
はじめスピーカーは1個で不足ないのか不安でしたが充分でした。
ESS AIRより段違いの音量です。機銃音も同期しASPIREから発せられるのでかき消える事もありません。
ASPIRE本体は少し大きいため機体内部を一部削って搭載、それでもエンジン音選択のボタンは操縦席内に突き抜けてしまいました。
音量の確保には少しでも空間が広い方が良いので操縦席箇所を開口しました。

これにて栄二一型エンジン音搭載作業の完了です。

ASPIRE搭載試験 栄発動機 2021/04/07 
 

FMS改 零戦五二型 21214號 試験飛行 2021/04/11
初FLTです。
栄発動機の音を醸し出しながら滑走開始・・・前コケ・・・もう一度・・・前コケ・・・5、6度繰り返しただろうか。
その度に派手なエンジン音が鳴ったりやんだりと恥ずかしい。

とりあえず集中し直してソロソロ加速から徐々に機速を上げてようやく上がってくれました。
あぁ~気がつけば特に異常なく、何かあれば草むらへ!も前コケしている間に忘れてしまってた。
まぁ空に上がってしまえばいつもの零戦・・・トリム調整はごくわずかで済みませ周回開始・・・改めて思う・・・いつもの零戦だ。
周回を数回重ねようやく意識が落ち着いてきたのか栄の音がそれなりに耳に届いてきました。
機銃は正直発光をじっくり確認している余裕はありませんでしが発射音は耳が拾いました。
FLTの印象としては9年前の記憶の二二型より速度は速いような・・・着陸時はフラップのエアブレーキが効いているのかなかなか近寄ってこない・・・感じたのこれくらい。
とにかくアっと言う間に終わった印象です。いわゆる無我夢中。

改善点としては今のところ即前コケするくらいかな!
これは主脚をもう少し前方に傾斜する事と昇降舵の上げ舵をもう少し増やして対処していきたいと思います。

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