第二次雷電作製計画 四


真空引きパーツ作製

エンジンカウル・風防・オイル冷却器2008/08/29
桃象登場!
以前RYOさんのサイトで使用されているのを見て「私も欲しい!」と思い購入したのは2007年初夏の頃でした。
今まで何度か使用しては見たもののノウハウもなく根気もなくなかなか思い通りの物が作れず、ほったらかしになっておりました。
今回、第二次雷電計画の結果のために桃象には大いに頑張ってもらう事が不可欠です。

メーカーの商品紹介ページをリンクしときます。
使い方も載っています。
今まで自作も改造もカウルや冷却器などRの強い成型はスチレンやバルサのブロックで元を作りエポマイクロバルーンで形を整えていたのですが、やはりどうしても重くなります。
ある程度、真空成型ができるようになれば雷電の重量に対して助けになるし他にも色々と応用ができそうだと思いました。

とにかくエンジンカウル、風防、オイル冷却器の型を石膏で作りました。
他の作業と並行して何気に作っていたのですが一つあたり三日はかかっていたような気がします・・・。
型を作るのが大変なのよね・・・まぁ、型を作ればあとは大量生産ができますのでいいね。
最初はガスコンロであぶっていたのですが、なかなか面に対して均一に熱を加えられずうまくできなかったので電熱器を導入。
これならじわじわと狙った状態にできるので楽チンです。
桃象の蓋に挟んだエンビ板をこの上で暖めるわけですが、私はユラユラと少し湯気みたいなものが出た時点で次の工程に移っています。
蓋を型にかぶせました。あわてず騒がず掃除機のスイッチオン!
以前はかぶせて慌てふためきスイッチ・・・失敗・・・でしたが、しっかり暖めておけば時間の猶予はあるように思えました。
多少のミスなら再度電熱器をかければエンビ板は元に戻りました。

エンジンカウル型の中心凹み部分は空気が吸えるよう穴を開けてあります。
冷却したところでできあがり。
ようやく桃象にしっかりした仕事をさせてやる事ができました。
エンジンカウル装着。
今までのスチレン積層に比べたら軽いしついでに容易に外せるし整備は楽チンです。
風防には0.5mmスチレンから切り出した窓枠を接着しました。
今回は搭乗員は乗せないのでスモーク。
風防の固定はアレコレ考えたあげくとりあえずマジックテープで固定します。
機体側にマジックテープ固定箇所を追加。
ここら辺、次はもう少しスマートにしたいな〜。
風防装着。
色々と思う事はありますがとりあえずこれでいいかな。
オイル冷却口も作っておきました。
エポキシでしっかり接着。
中が透けてみえるのでまだしっくりとは見えてきませんね。

白ボディー完成2008/08/30
これで形の上では完成となりました。
カウルがまだ透明で見えないのでちょっと変な感じ・・・。
あとは塗装と各部の最終調整となるわけですが・・・現在、全備重量476g・・・案外塗装も重量がかさみますから400g台をキープできるかは微妙ですね。

塗装・マーキング2008/08/31
全体にタミヤのスプレーカラー TS-30シルバーリーフを吹き付けました。
これに日の丸を貼って「はい、いっちょあがり!」と思ったのですがちょっと愛想もないし、上空で表裏がわからなくなると困る。
割り切った事がなおさら残念な結果につながると困るので願掛けにもう少し手を加えます。
さすがに正規の暗緑色はこの機体の性質上そぐわないので試験時の色彩にします。
参考書、世界の傑作機61 海軍局地戦闘機「雷電」を見てみます。
全体がオレンジ色ではないか!・・・これでは結局表裏がわからないので雰囲気だけいただいて上面はオレンジで下面はシルバーでいってみましょう。
はて?スプレーカラーのオレンジを持っていたかな・・・と思い立ちゴソゴソと探してみたらありました。いったい何に使うつもりだったのかサッパリ覚えていませんがコレ幸い。
タミヤのTS-12 オレンジを吹き付けてみましたが・・・画像ではわかりにくいのですがかなり赤みが強い感じがします。
まぁ、参考書見て適当にチョイスしたのだからやむをえません。

十四試局地戦闘機 試製雷電 工場出荷2008/08/31
PCでマーキングをプリントアウトしサクと貼り付けて完成!
色彩をオレンジにした事もあっていつものラインナップとは随分と趣きが違って見えます。
寸法は昨年のものと同一になりました。とりあえず形は雷電しています。
機体重量は379g、バッテリーを載せた全備重量は487gで何とか500gをきる事ができました。
これで翼面荷重は44.3g、零戦の37.9gよりも重いけど疾風の48.3gよりはマシなので何とかなるかな?
ただ、以前の機体では翼面荷重の問題よりも主尾翼を含めた機体バランスに問題があったような・・・とにかくできるだけ多く飛んで研究データーを残して欲しいと切に願うばかりであります。

試製雷電 試験飛行2008/09/01
試験飛行後の写真です・・・。
初フライトにて手投げ後、重心がやや後気味で初期に頭上げが強く出たもののトリムを合わせてからは落ち着いた状態でしたが各舵が緩慢で横の安定性が足りない事もあり姿勢変化に当て舵をしても反応が遅くなかなか回復できない状態でした。
昨年型に比べてエレベータが急激には効くような事はありませんが終始効きが緩慢で大きく飛行場を旋回するだけです。
縦の動きをちょっとチェックしてみようと思い普段より高度を上げマージンを取ってから少しダイブしてみたところ・・・機速をつけながら降下し思った位置にきた時点でややエレベータアップしてみましたがいっこうに上を向く気配がなくスロットルを戻しさらにエレベータアップで回復を試みたもののアッサリとマージンを越え常用空域を越えそのまま地面にグサっとささりました。
大破全損とあいなりました。
この教訓を胸に弐号機の開発に取り掛かります。

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