HYPERION
HAYATE 25e 作製記 弐

主翼作製 2024/01/20~06/22
  蝶型フラップ追加 2024/05/12~06/02
主脚

どのユニットを使うか悩ましい。

上からFMS 4mmシャフト用 主脚ユニット

次がFMS 零戦1,100mm 3mmシャフト

下がHyperionキット付属の主脚ユニット 3mmシャフト サーボリンケージ式
まずは脱落

キット付属の主脚基部を仮に取り付けてみると主翼下面から飛び出してしまう。
他のユーザーさんはこれを上手く処理しているのだろうか?

取り付け部に角度を付けて収める方法もありますがあまり主脚に変な加工を施すと後々面倒な事になるので避けたい。
キット標準とFMS零戦1,100mmのものを比較中。
キット標準はタイヤ径が小さい・・・ただ巻きバネ式のシャフトは使いたい・・・。

零戦1,100mmのタイヤはサイズ感に違和感は少ない・・・ただ駆動ユニットはやや小さい。
とりあえず使えそうな部分をもいでいきます。
キット標準をバラしてシャフトのみ利用します。
FMS零戦1,100mm用からはタイヤのみ利用します。
4mmステンレスパイプをカットしシャフト根元に接着。
リトラクト基部はFMS 4mmシャフトの物を利用します。

タイヤと共にユニットに組付けました。
先ほど主脚に変な加工はしたくないとか言いながら変な方向に走っていきます。
主脚収納部

主脚ユニットを合わせて干渉する箇所をカットしていきます。
実機図面ととの比較。
実機は後方に下がったような取り付け角ですがキットは前よりになっています。
ラジコン的には多少でも前方に車輪が位置した方が着陸には都合が良いのでこれでヨシです!
トレッド幅は少し広いようですが狭くしようにも該当箇所にリブがあるためこれ以上は望めません。
タイヤはもう一回り大きいように思いますが先ほど同様にリブと主桁の位置関係でこれ以上は無理です。
3mmシャフトのままでは殺風景で寂しいので何となくですが主脚柱をデコレートしていきます。
バルサの角柱の中身を繰り出してシャフトに被せます。
実機写真を見ながら適当にそれっぽく形を整えていきます。
0.12mmアルミ板でシリンダー上下を繋ぐ回転防止リンケージ?・・・正しい名称を忘れました。

この後に折り曲げてそれっぽく作ります。
0.1mmアルミテープで主脚柱にある何となく太い箇所の再現に利用します。
太い箇所と回転防止リンケージを取り付け。

プロのモデラーさんが見たら気を失うデキですが・・・まぁこれくらいで・・・。
0.3mmアルミ板で主脚カバーを作っていきます。
サッパリしていてアレだったのでリューターでリベット表現です。他の箇所に比べてやや数が多過ぎたかな!
主脚取り付け(仮)
主翼には機器詰みやプランクがあるので今は仮合わせまでです。
さして違和感なく収まってくれました。
主脚カバー仮置き
これも主翼関連の諸々終わった後に回すので今は雰囲気の確認だけです。

  翼端灯 追加 2024/06/03
主翼の翼端灯を作製していきます。
ランプカバー用に金属パテを固めて型を作りました。
アクリル樹脂に押しつけ翼端灯のランプカバーを作りました。

当初は翼端灯等を装備するつもりはなかったのですがバルサでもFRPでも中が空洞だと工作意欲が湧き上がり何かしらを仕込みたくなってしまいます。

身が詰まっている発泡機だったらスルーしていたと思います。
UVレジンと着色料とUVランプを用意。
UVレジンに着色料を投入、入れすぎると硬化しなくなるため量をみながらどこまでいけるかを含めてテストです。
余っていたLEDをつけ込んでUVランプを照射!
充分に着色ができ硬化もする範囲を確認しました。
本番を作ってみた。点灯してみた。行けそうです。
右主翼の緑と左主翼の赤を作製。主翼下面用は発光しないダミーです。

とりあえず尾灯用にクリアと白の2バージョンを準備しましたが使うかどうかは不明。
翼端にLEDを接着しました。

  翼内着陸灯 追加 2024/06/03~05
疾風は左主翼に着陸灯があります。翼端灯を装備したならついでに着陸灯も装備しておこう。
着陸灯の箇所をカットします。下方を向いているため下面の方が開口部が大きい。
サクっと開口しました。
ここには前縁材があったので穴を開けた箇所に補強をしていきます。
前縁の形に合わせておおよその型取りをし後は現物合わせでいきます。
バルサの端材を合わせて着陸灯基部を作ります。
主翼前縁に合うように形を整えていきます。着陸灯の箇所をマーキングしました。
反射板を取り付ける箇所にマーキング。
反射板はアルミ板を湾曲させたものを接着しました。
反射板に穴をあけ後方からLEDを接着しました。
着陸灯基部を主翼前縁に接着しました。
着陸灯は着陸の時だけ点灯してほしい・・・。

コレだけに専用のチャンネルを割り当てるには私のプロポでは足りない・・・

何かに連動させなければ・・・。

とりあえずマイクロスイッチを利用して着陸時に使用する主脚とフラップの動作に絡める事にしました。
フラップのリンケージ部にマイクロスイッチを取り付けました。
フラップが全開の時にスイッチがONとなります。
もう一つマイクロスイッチ。

今までのFLTにおいて着陸時以外でフラップを使用した事はありません・・・が、もしかしてこれから先、空戦フラップとして利用するかも知れません。・・・可能性は限りなく低い。

とにかくフラップ全開にしただけで着陸灯が点灯するのはおかしい・・・。
マイクロスイッチを主脚根元に設置しました。主脚収納時はOFFとなります。
主脚展開時にスイッチから離れONになります。
主脚展開とフラップ全開、二つの条件が揃えば着陸灯が点灯。

泥臭くアナログな仕様・・・電気的なシークエンスをプログラムする事ができればスマートでカッコイイんでしょうがあいにくその手の知識はありません。

  機器搭載 2024/06/06
エルロン用サーボ。

ベースにネジ止め。ホーン用の切り欠き穴があります。
主翼の取り付け箇所にネジ固定しました。
以前、自作 雷電を完成させた後に思った事・・・。

完全密封してしまったのでファウラーフラップがトラブった時どうすんの?まぁ、その時は主翼切開やむなしか!

と、思い続けていたので今回はメンテナンスハッチを設けました。
胴体側にツメを差し込んでもう片方をネジ固定です。
主翼内部作業完了

蝶型フラップ、主脚、翼端および着陸灯、サーボを搭載、これにて主翼内部の作業は終わりました。

  プランク・アルミテープ貼り 2024/06/06~12
上下面共に0.5mmバルサでプランクしました。

これ一度プランクしたのですが次の工程で失敗してしまい全剥がししての2回目となっております。
翼端は翼端灯周りのプランクがなかなか難しい。
0.5mmバルサそのままではペコペコ感が消えないので木工パテで形を整えました。
これも自作 雷電を実戦投入してからわかった事!

日差しでバルサ表面の空気が膨張し貼り付けてあるアルミテープが浮き上がってしまう。
その対策としてバルサ表面に塗膜を作り平滑性を上げてアルミテープの密着性を向上し尚且つ空気の発生箇所を潰したい。

先に失敗の話をしましたがこれの前に水性ウレタンニスをハケ塗りを行ないました・・・0.5mmバルサに対して塗布した水分が多すぎたようで表面がベコベコとなり修正不能になりました。

なのでスプレーでの重ねがけに変更しました。
スプレーを吹いて干して硬化を3回繰り返し。
とにかく表面をテカテカつるつるにしたい。
ウレタンクリアーが完全に硬化したところで表面を研磨しサーフェーサーを吹っかけてまた研磨。

ちょっと過剰だったかも知れません。
全体に0.03mmのアルミテープを貼りました。

疾風の塗装に関してはグリーン系か無塗装のジュラルミン表現が良いのか作製しながらずっと考えておりました。

無塗装で行く場合も考えてテープの密着向上のためやや過剰に表面処理にこだわりましたが画像を見てわかるようにテープとテープの貼り合わせのスジがどうしても見えてしまう。ザックリ4本・・・。

グリーン系で塗装することにしました。
翼端部分のアルミテープ貼りは毎度の事難しい。
メンテナンスハッチにもアルミテープを貼りました。
この画像だとさらにハッキリと貼り合わせのスジが見える。

アルミテープは幅が38mm・・・もっと幅が広いものがあればまた夢が広がるのですが・・・。

現状これらを解決しようとするとアルミテープをパネルラインに合わせて細かく貼っていけばいいのでしょうがさすがにしんどいです。

  仕上げ 2024/06/13~22
後回しにした主脚を取り付けていきます。
内側の主脚カバーは0.3mmのアルミ板から切り出し、それにヒンジを取り付けました。
内側カバーの開閉はいつもの機体を参考にピアノ線を押し込んでの開閉です。
閉じた状態で内側カバーの形状を主翼に緩やかに合わせます
主脚カバー上部を取り付けます。
取り付け箇所にバルサ柱を接着しました。
先ほどのバルサ柱に主脚カバー上部を接着しました。
いよいよ主翼の接合!

カンザシに木工ボンドを塗りたくり差し込み。
反対側も差し込んで左右主翼を接着固定!

胴体作製 2024/06/23~08/11
  尾灯・尾輪引き込み 追加 2024/06/23~07/06
尾輪について考え中~。

疾風の尾輪は引込式しかもカバー付き・・・。

既存の狭いスペースに収めなければいけない。
それと今までの零戦1,100mm等で利用してきた自作ではカバーの展開ができない。
ネットの広い海を漂いながら見つけた尾輪引込みユニットを購入し考える事しばし・・・。
煮詰まったのでとりあえず開口します。

今回は胴体がグラスファイバー製なのでビビりながら進んでおります。完成しているものに手を加えるのはいつもドキドキ。

とりあえず開口箇所をマスキングテープで認識しやすく。はじめは切断面の削れを少なくしたいのでカッターでの切断を試みましたがまったく進まないので諦めてリューターに丸ノコを付けてカットです。
開口してみると想以上に狭い。
切断面のガラス繊維に触れるとまたかゆくなるので難儀します。
方向舵を取り付ける面はバルサになっておりました。

このままでは作業がやりづらいので一旦バラバラにして取ってしまいます。
尾輪の加工にはあまり関係なさそうですが当該箇所への見通しは良くなりました。ただ、まだ全然構想がまとまりません。
一旦、尾輪から逃避。

あ!尾灯が何とかできそう・・・。

尾灯についてはオミットしてもよいかと思っていましたがこのように加工できる可能性が見えてくるとヤル気が出て来ます。
尾灯のモールド

疾風は垂直尾翼の両面に尾灯があります。これもあってこの狭い箇所で2箇所点灯は組み込めないと思っておりました。
元のモールド基準にしながらリューターで削りながら行ないました。ちょっと大きくなってしまった・・・。

これを両面施しました。
仕込んだLEDが点灯した際に光が素材を透過したり接着面の隙間からの光漏れを防ぐため内面にアルミテープを貼りました。
以前、念のために作製してあったクリアパーツが役に立ちました。

尾翼内部から位置を合わせて周囲を瞬間で接着、何となくレンズに見えるのでよしよしです。
左右で2個のLEDを仕込むことはできないので、この1灯で両方を点灯!!と言う事にしたいと思います。
バルサの端材にLEDを組付け。バルサ表面にはアルミテープが貼ってあります。
LEDには光の指向性があるのでこれでいいのか?とも思いますがこれ以上は頭に浮かばない。
点灯してみました。
部屋の中で見ている限りはこれで十分な気がします。実際に今までのFLTだと空に上がったらすぐにその存在を忘れてしまう。

頑張って装着した!点灯した!!これで満足して本道に戻ります。
尾輪引き込みユニット

尾輪引き込み作業に戻ってきました。
正直まだ構想はまとまりきっていませんが参考に購入した引込脚ユニットの小型版を作りながら考える事にしました。
ベースは1mmカーボンで強度が必要そうな箇所は2mmカーボンです。
尾輪可動部は0.5mmアルミ板を曲げ加工しバルサブロックと合わせました。
ベースとなるものができたのでここからは現物合わせしながらやっていきます。

手動で動かしてみた限り開閉動作に問題はないようです。
先にある作業の展開を想像しながらのモノ作りは楽しくありますが不安も大きい。とりあえず自分の感覚を信じて進みます。

まず第一弾、後で役に立つことを願いつつ開閉カバー用のカーボン材を接着。
尾輪

キット付属のモノは大きく収納できないので小型のものをお取り寄せしました。
零戦1,100mm用のモノがあればピッタリだと思いましたがあいにく在庫がありません。
2mmのピアノ線を曲げ加工したものに尾輪を取り付けしました。
尾輪のステーをバルサなどでそれらしく装飾。

ユニットに組み込み、そのままだと尾輪の角度がフリーなので引込時に中立なるようカーボン板とスプリングを取り付けました。
尾輪展開時

しっかりホールドできます。まぁ、これはお手本のおかげです。
尾輪収納時

尾輪方向維持のスプリングの影響か展開と収納でやや力加減が違ったのでスプリングの長さを調整しました。

引き込んだ後のサイズ感は機体に収めるのに充分となりました。
ユニットを機体に固定するためのベースです。

2mmバルサ・2mmベニヤ・2mmバルサのサンドイッチです。

エレベーターリンケージやラダーリンケージに干渉しないように現物合わせしながらこのような形に落ち着きました。
ここからは地獄作業

この狭い箇所にしっかり位置合わせをして接着しなければいけない。

当初はガラス繊維に触れるのがイヤだったのでニトリル手袋を装着してましたが突き詰めるとどうしても皮膚感覚が足りず微妙な位置調整に納得できなかったので結局素手で行く事に・・・。
何とかかんとか位置を合わせて接着固定ができました。大きい犠牲を出しながら進軍したって感じ。

とにかくチクチクしてかゆい。
尾輪ユニット仮固定

ネジで固定し状態を確認していきます。

今は方向舵のあけた箇所からまっすぐドライバーを入れネジを回すことができますがココを閉じたあとはメンテナンスは難しそう。

壊れない事を祈ろう。
実機図面との比較

収納時は胴体内に収まり、展開時も実機と比べてもだいたい良い感じになりました。
尾輪引き込み用サーボ

FMSのスローサーボです。たしかフラップ用だったと思いますが作動角度や速度の個体差が大きく使用できなかったのでずっと在庫として眠っておりました。一個使用であればバラつきは関係ありません。
さて、ここまでの作業に至ってもまだトビラ開閉の仕組みは確立しきっておらず・・・現物合わせでおこなっていきます。

開閉スプリング取り付けのためフックを装着。リング穴1.3φ・・・もっと小さいリングのものを探していましたが見つからず。
カバーにヒンジとリングを取り付け。

リングの位置は初めは中央に取り付けましたが開閉動作を繰り返してこの位置に落ち着きました。
ようやく開閉動作を確立しました!

展開時は縮みきったスプリングで押し出し、収納時は若干スプリングが伸びて閉じきる事をめざします。
開閉動作を確認
フックリングの穴がスプリング径に対して大きいため遊んでしまいバラツキがでます。
なのでフックリングに爪楊枝を差し込んで接着固定、余分をカットしてスプリングの遊びを少なくしました。

ただ・・・あともう少し!
①閉じた状態での面一を均一にしたい!
②展開時にカバーが開き過ぎる!
と、思う事はまだありますがとりあえず目標値には届いたのでこの作業は一旦終了し次に行きます。
作業を進めながら改善策が浮かびあがったら試していきたいと思います。
 240705 Hyperion Ki84 25e用 尾輪引込み 動作試験

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