川西 局地戦闘機 紫電二一型 作製記3

応力外皮 2010/07/29〜08/08
ここで主翼をエポキシでしっかり接着。
フィレットはどのように形を作ったらいいのか?なかなか思い浮かばなかったのですが、とりあえずスチレン積層でそれらしく・・・。
機体に接着し形状を合わせて削ってみましたが、どうにも大き過ぎるような感じ。とりあえずは一旦保留して次へ進みます。
主翼は雷電と同様1mmスチレンを型紙に合わせて切り出します。
今回は上下一体。
主翼上面を先に瞬間接着剤で固定してから下面に回り込りこませます。
接着中〜。翼端はエポキシで固めております。
尾翼もこの要領で接着しております。
今回、胴体後部はちょっと一般的ではない素材です。
仕事の客先でフィルムと紙を混合したような材料がたくさん余っていたのでもらってきたものです。
紙よりかは強いし貼りもあるし表面も良い感じだし・・・一回試してみる事に!
パネルラインにのりしろを追加したサイズで切り出しました。
フィレットの余分をカットしてから、のりしろを繋げながら巻いていきます。
巻いてみた感じだと良い雰囲気です。 
機体前部はややボリュームや加工が必要なので1mmスチレンを貼っていきます。
フィレットはいただきもののフィルムペーパーを使います。
形状をみながらフィレットを削っていたらほとんどなくなってしまいました。
フィレット貼りつけ。スチレンではなかなか逆アールはできませんでしたが、これなら何とかで来たって感じです。
収縮チューブで作った排気管もついでに接着。
重量過多 2010/08/09〜08/11
さて、いったんこの状態で重量を量ってみると一気に597g・・・
うわ〜めちゃ重たい・・・しかもバッテリーを搭載しても重心がかなり後ろでつり合いを取るには機首に30g以上のバラストが必要・・・これは企画倒れかな・・・しばし思考停止。
まぁ、とりあえず悪あがきでもいいから重量軽減しよう!
重いの当たり前のアルミテープを撤去・・・羽布張りの雰囲気がって言っていた頃は何だったのか?ま。そんな事はいってらんない。
溝だけだったモールドも開口肉抜き。
エルロンも肉抜き。
強度に問題なさそうな個所の縦通材をカットし余分な接着剤を削り取ってからリューターで肉抜き穴を大量にあけました。 
操縦席にも穴を追加・・・。
ふ〜・・・この一連の作業、重量軽減にはほとんど寄与しないだろうけど・・・やれる事はやっているって感じだけだな〜。
後部をもう一度貼り直し。
パネルラインがどぉとかも関係ナシ。のりしろ分を減らすため一枚ものです。
羽布の個所はこの際は障子紙です。
モーターの取り付け位置を3mm前進。機首をやや伸ばすのもやむなしでアリマス!
可能な限りバッテリーを前に搭載するため台座も積み増し。
これで機首のバラストは20gほどでよくなった感じです。
ディティール追加 2010/08/12〜08/13
それでもやっぱりバラストが必要・・・どうせ必要ならそれらしいもので増やそうっと開き直り。半田をぐるぐる巻いたシリンダー。
夢の発動機 誉!
何かとネガな話の多い誉発動機です。
では、誉の他に実戦で使用できるものが日本にあったのか?ってなると何もなかったようです、。
当時の日本の事情や状況を考えればなかなか良くやっていたんだな〜今まで冷たく扱って申し訳かったでアリマス。
とりあえず一心不乱に重たいそれらしく誉発動機完成。
重量25g・・・やり過ぎたようです・・・。
見えない個所を削り半田も外しながら18gで落ち着きました。
一回は武装ナシのホワイトボディーで試験飛行っと思っていたのですが先行不透明で一回で終わってしまいそうなので一気に完成まで行ってしまいます。
ってなわけで開き直りの機銃追加。
エンジンカウルをつけて形の上では完成!でも重量はすでに604g・・・。
塗装・マーキング 2010/08/15
紫電改の下面は無塗装ジュラルミンのようなのでタミヤスプレー AS-12 シルバーメタルです。
本来は無塗装なのに塗装が必要・・・。
紫電改の上面色は色々な資料の写真や再現CGを見ると零戦など他の海軍機に比べて何やら明るい緑の印象があるのですが、調べてみるとやっぱりいつもの色調って事です。
んで、いつものタミヤスプレー AS-21 暗緑色2で上面塗装です。
昨年の零戦90929號からマーキングにはインクジェットプリンター用の水転写シールを使用しています。
今回はELECOM社のタトゥーシール 下地ホワイトです。
下地透明もありますが濃い機体色のものに貼ると色が透けて黒っぽくなってしまいます。
ドローソフトでマークを作製しアイロンプリントモードでプリントすると自動的に反転してくれます。
同梱されているシール材を印刷面に貼りつけます。
この際、印刷がしっかりと乾燥していないとシール材がうまく接着してくれません。シールの説明書では10分ほどと書いてありましたが以前それで失敗したので2時間ほど放置してからシール材を貼りつけました。
気泡が入らないように注意しヘラ等でこすってしっかりと接着します。
シール材を接着したあとはフィルムを剥がします。
残った白い部分が接着剤となり、この面を下にして機体に貼りつけます。
位置をしっかりと見極めて一回で貼ります。
模型に付属している水転写シールとは違い貼ってから位置の調整はできません。
水で濡らしてから貼るのではなく貼ってから水分を上紙に塗布し剥離してきたところでずらしていきます。
少し手間のかかる素材ですが紙ベースのシール材に比べて仕上がった際の風合いは良いと思います。
工場出荷 2010/08/15
仕上げにトップコートを吹き付けて作業完了!
機体重量は626g・・・バッテリー搭載の全備重量で何と757g・・・。
翼面荷重だけで考えれば雷電と同等なのですがねぇ〜・・・試験飛行がラストFLTになる事請け合いだな!
しばらくは眺めて余韻にひたっておこ〜っと!

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